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2023年10月1日から始まる景品表示法第5条第3号の規定に基づく、「一般消費者が事業者の表示であることを判別することが困難な表示」に対する消費者庁の規制実地に伴う案内です。

当サイトにはステルスマーケティングに該当する記事は含まれていないと思います。ただし、消費者庁は世の中にはステルスマーケティング記事があふれており、判別が困難だから、広告主と利害関係がある全部の記事に広告とわかる表記をつけるようにと通達を出しました。

当サイトにも、商品紹介やサービスについて一部アフィリエイトプログラムを利用した記事が残っており、規制の対象になる記事が含まれています。

プローブとしては、当ブログサイト運営のモチベーションはすでに無く放置サイト状態が続いており、サイト閉鎖か個別対応の二択になっています、一部でまだアクセスされる記事もあり、個人的にも歴史を感じたりと、サイト閉鎖がもったいないかなと思い、そのまま残しています。

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なおこの告知は、過剰告知であり、「一般消費者が事業者の表示であることを判別することが困難な表示」では、「広告」「PR」および、「当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています。」といった閲覧者が広告と認識できる表示を、記事を読む閲覧者の目に必ずとまる「ファーストビュー」等に表示するだけで良いことになっております。

お手数おかけしますが、怠け者のプローブに変わり、このブログに書かれている全ての記事は広告という認識で疑って閲覧する行動をよろしくお願いします。

告知日:2023年9月28日
プローブ運営管理者より

躍進する電気自動車~ちょっぴり開発現場っぽいこと~

2009年10月31日

電気自動車の時代到来!!自動車業界は完全に燃焼エンジンに別れを告げて、電気モーターに開発の主軸を移しているようです。

NHKスペシャル、自動車革命を見ていたら、一人の元HONDA&ヤマハの技術者が中国の新規企業に技術指導に入りながら「ここには、昔の浜松のような熱気がある」と言っていることに対して「うわぁ~行きてぇ一緒に働きたい」と、感じてしまった。

基本的に、技術者という人種は、「自分にとっていい製品を作りたい、そして人様の役に立ちたい。」と言う感情が強いです。「共感する仲間とワイワイがやがや没頭して仕事をしたい」と言う願望があります(私が一緒に仕事をしたいと思う技術者像です)。

ちょっとだけ、「中国に負けてたまるか!」なんという、感情がある私としては、日本の技術について少し自慢をしたくなりました。

だれでも、車輪にモータをつければ誰でも簡単に作れると言われる、電動自動車。確かにその通りなんだけど、そのままだと「フェラーリ」みたいな車になってしまうのです。

すごぃ高級車!と、褒めてるわけではなく、パワーがありすぎてスリップしてしまうのです。グリップの高いタイヤなら急発進。タイヤはキュッキュ、キュッキュ鳴ります。もちろん、乗ったことがないので発進が難しいという一般的イメージです。

電気自動車は、簡単じゃないぞぉと、色々な技術について書いてみたいと思います。(本業でもありダダダッと打ち込みちょっと?かなり、長くなりすぎました。乱文と迷いつつアップしました。最終的に、垣根を取り払い力を集め「一致団結」で落としました。)

パワー制御

航続距離を伸ばそうと、大容量のバッテリーを積めば積むほど、その「フェラーリ感」は大きくなります。「バッテリー容量が大きい=沢山電流を流せる」こと「始動時のモータは電流が無限大(保護回路or線が焼き切れるまで)に流れる」、「電流値=パワー」の関係です。

対策は、トルクコントロール。モータ制御の教科書にも突入電流の抑制などは書かれているけど、必要最低限の、電流を流す制御を組み込めば、さらに少ないバッテリーで航続距離を伸ばすことができます。

モータ制御(電力制御)の技術は古く、図書館や高校の教科書にも載っています。電子部品もどこでも手に入り、制御回路なら何処でも誰でも作れます。技術の鍵は、センサー周りです。

自動車の低燃費化の鍵は、人間のアクセルコントロールを、エンジンに直に伝えず、電子制御で最小の燃料を使いモッサリ感を与えずコントロールする技術です。もちろん、エンジンの効率が最高になるよう変速機(ギア)の制御も行っています。

モータへの電力制御に関する技術は、高校生でも分かるオープンな技術ですが、自動車としての最低限のパワーを導き出す機能は、オープンではありません。ノウハウです。

より、運転しやすく省エネな電気自動車を開発するアドバンテージになるはずです。

ブレーキ制御

ブレーキはABS(アンチロック・ブレーキシステム)があります。コレは、四つのタイヤに対する地面とのグリップが違っていたり、急ブレーキを掛けたとき、タイヤがロックしてスリップしてしまうことを防ぐ技術です。

この技術がないと、車を安心して止めることができません。コレは、状況に応じた適切な量の気泡を作って各車輪のブレーキへつながる油圧に強弱つける事で実現しています。もちろん、検出技術が鍵を握っています。

一歩先行く電気を回収する回生ブレーキなど、よりナチュラルなブレーキバランス制御開発で、大きなアドバンテージになっています。

電装品などの回路

車の中には、沢山の電装品(オーディオ、パワーウインドウ)などがあります。毎回地球絶滅の危機が回避できる「アルマゲドン2009」では、「磁気嵐に対して車のキーを抜けば大丈夫だ。」なんて言っていますが、キーを抜いたって、様々な電子回路が動いています。

ドアのロックも、エアバックの衝突検出も、盗難、ドアの鍵、ハンドルの回転角度、駐車アシストや座席のモーターもすべて、電子回路&通信でECU(車載コンピュータ)につながっています。

部品や材料は何処でも手にはいるので一定レベルの技術があれば、同品質の物を作れるため、ソフトウェアや回路はかなり差別化しにくい分野だと思います。

主要機能を提供するICはカスタムICなので簡単に模造することはできないですが、CAN通信など、雑誌に通信プロトコルなどが載っていたり、「トランジスタ技術」とか結構キワドイ所まで掲載されています。もちろん、知っていて見たとき、これってオープンだったの?みたいな公開されていたり非公開だったりの微妙な感じです。

電子回路の検査装置

電子回路についての検査装置は、北米-中国-インド-ヨーロッパなど多くの工場で、日本国産の検査装置が好んで使われています。もちろん製造ロボットも。

検査装置を大規模工場のラインで動かすには、ノイズ対策など、実験室では動くけど、製造ラインに持って行くと、挙動不審的動作をします。大したことなさそうな小さなノウハウが多いと感じます。改修や基板交換などで海外の工場に行っても、日本メーカーの装置が大半を占め、たまにHP等アメリカ製を見かけます。ちなみに、HPはあこがれです。最近チラッと韓国製を見かけてしまった。

製品を分解して、動作を何とか理解して新たな製品を作っても、その製品の検査方法までは分からず、最初のうちは致命的な不良品が市場に漏れ出ると思います。

製品検査手順書や、検査装置の設計図や回路図とソースコードを見られたら、ノウハウが流出すると思うけど、別の製品向けに新たな設計をするには100機種ぐらい作って毎回、怪現象を前に現場で悩まないと、ノウハウがなんなのか理解はできないと思います。(検査機はささやかな怪現象(想定外)達との戦い)。ちなみに、汎用品ではなくカスタム設計のため検査装置の設計図など従業員なら案外簡単に見ることが可能な場合が多いです。

回路から秘密のパラメータを取り出すには

同レベルの検査装置を作れたら、製品の動作状態や秘密のパラメーターを観察する事なんて簡単。製品をばらして、末端ユニットから順に、内部の回路に信号つないで検査機から片っ端に疑似信号流せば、動きが全部測定できて分かります。。。ブルブルブル。重要なパラメータはあえて特許に出さないため。。。。合法的に模倣できる。果てしない忍耐力を必要として、倫理的にもルール違反だけど、一から開発することを考えたら遙かに容易。昔ソビエトの戦闘機が北海道に亡命(ベレンコ中尉亡命事件)してきたとき、自衛隊にソビエト侵攻の緊張が走ったというから、すぐに技術が持ってかれる可能性も高いとおもう。

自動車業界

実際に中国やインドの工場でも部品を作っているわけで、昔の日本より環境が良く勤勉な労働者なら、いずれノウハウが流れる状態。

日本だって、昔は先進国の製品を分解して、模造品を作って技術水準を上げてきたのだから。昔の浜松みたいな熱気がある集団なら。。。末恐ろしい。

技術的優位制なんて、もしかしたら10年とか5年ぐらいなのかもしれません。いつまで、最先端の技術開発に国内で携われるか分からないけど、なんとか日本国のリードを続けたい物だと強く感じます。

川の流れを変えるには、小さな石をポツポツいくら放り込んでも、変えることができません。変えるには、いっぺんに小さな石を流し込むか、大きな岩を入れるしか無い。日本国の国家戦略はどうなっているのだろうか。

政治家でも官僚でも経団連でも、私より頭が良いんだからと、国家規模で動く快進撃を夢を見たくなる。もちろん、そんなことがあればただ働きだろうが何だろうが全面的に協力したいと思う。(人権と衣食住さえ保証されれば)

回路設計の世界

回路に核技術となり得る明るい未来があるのに。。。。この業種、人気無いんです。技術開発とかに考案や実験とか検証など、美味しいところ全部もってかれて、こんな機能頼むと仕様書を渡される、何だか分からない物を仕様書通りに組み上げて、いったい何の役に立つのか分からない。突然すべてを崩す意味不明の仕様変更。

わいわいガヤガヤがない分業開発のキツイトコロ。これが、昔の浜松と違うところなのかもしれません。下請けでも企業秘密や秘密保持契約などなど色々あり、蚊帳の外になることも多い。仕方がないことなんだけど。。。

回路設計は一つ一つは大したことのない事の積み重ね。忍耐強く組み上げて、複雑になった物をまた忍耐強く確認し終わった後に、いろんな物を組み合わせた製品を見てなんだか凄い物できちゃったよ。と感じることができる世界です。アトムの「お茶の水博士」っぽく、劇的成果物を一人で完成させたり、何でも魔法のようにポンポンぽん、といった世界観を想像して入ってきて、ギャップで辞めていく人が実は多いのです。

回路に流れる水のようにネットリした電子を想像してドキドキしたり、複雑な同期回路のタイミングチャートで、ワクワクできれば。最高。あと一つ、みんなで一つの物を協力しながら組み上げる喜びを感じる事が大切、コレが最大の醍醐味。

凡人には、一人で凄い物なんて作れません。複数の異なった特技を持った凡人(何かに秀でた)が、それぞれの得意な分野をコツコツ積み重ねて、それを最後まで手を抜かずに組み合わせるしか、作れないと信じています。もちろん、ホントに優れたアイディアは一人の天才の思いつきで生み出されるのですが。。。昔は、天才的な技術者にあこがれていたけど、私は動いてなんぼの凡人。バカボン風に、これでいいのだぁ~。たまに、出来の良すぎる人を見て泣きたくなるしね。

事務所の進路変更の予感

将来仕事が無くなることなど深く考えても、しょうがないので、「今楽しければそれで良い。」で、余力があるうちに、おもしろそうなことを追い求めて、動くのが良いのかな。太陽電池発電や電動自動車はおもしろそうだ。

どうも、アメリカのグーグルのスマートグリッド関係もあるので、クラウド周りも方向性として間違ってないのかな。企業間グループ開発に入るのもおもしろそう。なんか、ワクワクしてきた。

少しずつ、大きな仕事にも手を出しながら、個々の個人がチームとして団結して事務所から会社に昇格する日も近い!?って、どうしても、ニッチな仕事を続けていると、表舞台に行きたくなってしまう。たまにはパーットやりたくなる地味だから。いやいや、今の仕事には満足してるけど。でも、信号出力じゃなくてねじ回したりモーターさわったりロボットとか動かしたい。色を考えてペンキ塗ったり。

来年は、「愛」より「一致団結」が流行るかなかなぁ。。

 

 
Posted by プローブ at 09:03Comments(0)技術
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